「イーロンマスクに解雇されました」「社用PCも起動できず」イーロン・マスク氏が買収したツイッター社が従業員の半数の解雇に踏み切りました。日本でも多くの社員が解雇の対象に…「ヘイトスピーチを取り締まる能力は下がっている」専門家は今後、差別的な投稿が増える恐れもあると警鐘を鳴らしています。

■ツイッターに異変?“更新”一時止まる

日本人の約半分が利用しているツイッター。ここ数日、ちょっとした異変が起きていました。

山本 恵里伽キャスター:
「こちらのページはツイッターが選んだニューストピックが出てくるページなんですが最新のものは15分前に更新されています。ただ、その前に更新されたものを見てみると11月4日になっています。先週金曜から、数日更新が止まっていたようです」

11月7日、東京・中央区にあるツイッターの日本法人を訪ねると…

記者
「ツイッタージャパンに関して受け付けで手続きしようとしたのですが、事前の約束がないと取り次げないということでした」

では、広報の窓口に電話をかけると…

自動音声
「ツイッタージャパンですが、ただいま電話に出ることができません」

広報にも連絡がつきませんでした。

■「オフィスに入れない」“半数解雇”日本法人も対象

11月4日以降、ツイッター上にはこんな投稿があふれました。

ツイッタージャパン社員
「イーロン・マスクにレイオフ(解雇)されました!」
「社用PCも起動出来ずメールのパスワードも変更されていて…」

ツイッターの日本法人に勤務する
複数の社員によりますと、4日にすべての従業員に対し解雇対象か、解雇対象ではないかが記されたメールが送られてきたといいます。

2022年10月、約6.4兆円でツイッター社を買収したイーロン・マスク氏。

11月4日にニューヨークで行われた投資家向けの会議では…

司会者
「ちょっとツイッターのことで…」

マスク氏
「その話は避けます(笑)」

司会者
きょう従業員の半数を解雇した?

マスク氏
「率直に言ってツイッターは買収交渉が始まる前から深刻な収益の課題とコストの課題を抱えていました」

マスク氏は質問を否定せず、解雇を認めました。その規模は全従業員約7500人の半数を上回る4000人規模とみられます。

理由については…

マスク氏
「ツイッター社の1日の損失は400万ドル以上あり、選択の余地はない。
解雇された全員に法規定よりも50%多い3か月分の退職金が提示された」

日本で解雇対象となった人物は私たちの取材にこう証言。

解雇通知を受けた人
「現在、オフィスに入室できないし、仕事のためのコミュニケーションも一切できない」
「スポンサーの関係で営業部門は解雇が少ないみたいだ。広報やエンジニアなどは解雇の対象になっているようだ」
 
ただ、広報につながらないため、この証言が事実かどうかは確認できていません。