16年前、長崎大村市で内縁の女性を殺害したとして、殺人の罪に問われている男の裁判員裁判が16日から長崎地裁で始まり、男は起訴内容を否認し、無罪を主張しました。
殺人の罪に問われているのは、大村市の無職の男(74)です。
起訴状などによりますと男は2009年、大村市の自宅で内縁関係にあった女性を鈍器のようなもので複数回殴って殺害したとされています。
16日の初公判で男は「私は殺していない」と起訴内容を否認しました。
検察側は冒頭陳述で「女性の資産をめぐり、トラブルが生じる可能性があった」「殺害後、自身が管理する倉庫に遺体を運ぶなど証拠隠滅に及んだ」などと指摘。
一方、弁護側は「2人は仲が良く、殺す動機がない」「女性の遺体が見つかり、自分が捜査対象になるまで亡くなったことを知らなかった」として無罪を主張しました。
男の裁判員裁判は11回にわたって証人尋問や被告人質問が行われ、判決は9月4日に言い渡されます。