イスラエルとイランの攻撃の応酬が続くなか、イランからの攻撃が集中するイスラエル中部テルアビブでJNNのクルーが取材を続けています。増尾記者の中継です。

テルアビブ近郊の住宅街ですが、私の後ろに見えるこちらの住宅も、イランの攻撃による影響で一部崩落した様子がわかるかと思います。女性1人が死亡し、爆風などの影響で周囲の建物にも影響広がっていて、けが人が多数出ているということです。

テルアビブでは他にも市内中心部にある軍事関連施設でも同様の被害が出ているほか、限定的ではありますが、イスラエル国内ではいくつかの攻撃の被害が確認されています。

ただ、一昨年10月に中東情勢悪化して以降、イスラエルの中心部でこうした攻撃の被害が出るのは極めて異例です。イスラエルは、ハマスやヒズボラといった反イスラエルの組織からの攻撃にさらされることが多く、市民もそれに対する慣れのようなものもありますが、地域の大国であるイランと直接攻撃をやり合うという状況に、これまでとは異なるレベルの緊張感が漂っています。

ただ、こうした事態のきっかけとなったのは、イスラエルによるイランへの先制攻撃で、イスラエルはそれ以降も断続的にイランを激しく攻撃し、イラン側では子供30人を含む民間人の死者が多数出ています。

イスラエルもイランも双方ともに今後も攻撃を継続していく方針を示唆していて、緊張した状況が続いています。