竹富町議会は13日、島を訪れる人1人につき1000円を徴収する訪問税の条例案を審議し、賛成多数で可決しました。
9つの有人離島と7つの無人島で構成される竹富町には、年間約100万人の観光客が訪れていて、増え続けるゴミの処理やインフラ整備などにあてる財源の確保が課題となっています。
新たな財源の確保に向け竹富町議会では、住民や修学旅行生などを除き、島を訪れる人1人につき1000円を徴収する訪問税の条例案が審議されました。
議員からは「船会社などから理解が得られていない」「観光客減少の不安もある」など反対意見も出ましたが、採決の結果賛成多数で可決されました。

▼前泊正人町長
「町の課題をどう解決していくのか、訪問税の意味を理解して可決をいただいたものだと思います。この財源でしっかりと事業を遂行していく、そして町民の皆さんの生活の幸福度も上げていかなければならない、しっかりと活用できるものと考えています」
訪問税の導入には総務省の同意が必要で、町は約1年の周知期間を経て来年度中に徴収を始める方針で、年間約8億円の税収を見込んでいます。