参院選の前哨戦と位置づけられる東京都議会議員選挙が、きょう告示されました。各党が国政選挙並みの態勢で臨んでいます。

127議席をめぐって争われる都議選。いまの定数となって以降最多となる295人が立候補しました。

焦点の一つは、小池百合子都知事を支えてきた自民党・都民ファーストの会・公明党のいわゆる「知事与党」が、過半数を維持するかどうかです。

各党の公約では、物価高対策や賃上げ政策を重視する姿勢が見られます。

自民党 石破茂 総裁
「地域の課題にきちんと取り組み、その解決を目指していく。それを実現する力があるのが自民党である。全員当選を目指して、党本部としても都連と連携しながら全力をあげて臨みたいと思っています」

自民党は「都民所得倍増計画」を掲げ、▼中小企業の支援や、▼子育て世帯を対象にした家賃の支援などを訴えています。

都民ファーストの会 小池百合子 特別顧問
「サポートがあればなんとか子どもを育てられる。高校の授業料の事実上の無償化、給食費無償化。2050年の東京を見ながら、決めることはしっかりと都民の皆さんと決めていきたい」 

都民ファーストの会は、▼子育て支援策の拡充や、▼手頃な価格で住める住宅の供給を進めるとしています。

また、公明党は…

公明党 斉藤鉄夫 代表
「政策実現の先頭に立ってきたのが都議会公明党でございます。新しい日本をつくっていくため、新しい福祉政策を実現していくため、なんとしても都議会公明党、勝たなければならない」

5年で世帯の平均年収200万円アップを目指すとして、中小企業や就職氷河期世代への支援を訴えています。

また、共産党は…

共産党 田村智子 委員長
「日本共産党が提案すると都政が動く。野党第1党19議席必ず守り、さらに前進勝ち取って、暮らしを守る確かな仕事をもっともっとやらせてください」

賃上げを行う中小企業への支援や、子育て世帯などへの家賃補助を訴えています。

立憲民主党 野田佳彦 代表
「なんといっても物価高が一番重要なテーマじゃありませんか。『生活都市東京へ』というのが今回の立憲民主党都連のスローガンです」

立憲民主党は、中小企業や就職氷河期世代などへの支援を掲げています。

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「われわれ国民民主党にとっては、初めての議席を東京都議会で得る戦い。チャレンジャーとしてこの戦いに挑んでまいりたいと思っております」

国民民主党は「都民の手取りを増やす」として、子育て世帯を対象にした家賃補助などを訴えています。

一方、再生の道は…

再生の道 石丸伸二 代表
「与党でも野党でもない、右でも左でもない。とにかくそれぞれが正しい道を歩もう。これがコンセプトです」

「都議会の主な機能は執行部の監視だ」としていて、党としての政策は掲げていません。

このほか、今回の都議選では、日本維新の会、東京・生活者ネットワーク、参政党、れいわ新選組、社民党、日本保守党などからも候補者が立候補しています。

投票は今月22日で、即日開票が行われます。