6月に仙台市の会社員の男性が、パラグライダーで上空約2500メートルから蔵王の御釜を撮影しました。映像には、地上や航空機からでは見ることのできない絶景が広がっていました。

日の光が当たりきらめくエメラルドグリーンの湖面。

上空のパラグライダーから見下ろした蔵王の御釜の映像です。

撮影者 富樫岳:
「直上を回ってくる時にちょうど御釜に日が差すのが見えた。湖面に反射する太陽が」

撮影したのは、仙台市の会社員、富樫岳さん(32)です。

撮影者 富樫岳さん:
「パラグライダーから見える景色を世界に、世の中に発信したいと思っていた」

6月7日に仲間ら4人で蔵王の坊平にあるスキー場から離陸し、上昇気流に乗って高度2450メートルまで浮上。360度カメラを使って眼下に広がる蔵王連峰を撮影しました。

撮影者 富樫岳さん:
「風があまり強いとパラグライダーがそもそも飛べない風速になってしまう。パラグライダーの許容の風速かつ、上昇気流が勢いよく御釜よりも高く上がる日。あとは、自分の都合のつく日。これらがかみ合わないとなかなか行けない」

撮影者 富樫岳さん:
「これが一式です。だいたい重量でいうと、15キロから20キロくらい」

大学時代にパラグライダーを始めた富樫さん。今は、山形県南陽市を拠点に天気が良い時は、ほぼ毎週、空を飛んでいると言います。

撮影者 富樫岳さん:
「自分の翼で自由に飛べる。空を飛ぶ手段はいろいろあると思うが、その中で“自由に空を飛ぶ”というのを一番手軽にかなえられるのが、パラグライダー」

御釜の撮影には、2022年に初めて成功し、今回が2度目です。富樫さんが撮影した映像は、自身のユーチューブチャンネル「南陽クラウドサウナ部」でも公開されています。