11日、石破総理と立憲民主党など野党3党の代表との党首討論がおこなわれ、減税を含む物価高対策などについて論戦が交わされました。石破総理と日本維新の会・前原共同代表の討論を全文でお伝えします。
「3党の合意というのは極めて重いもの」社会保険料について論戦
前原共同代表:
石破総理、先月のこの党首討論で、私から本予算に賛成したにもかかわらず、3党合意が社会保険料を下げるということで進んでいないということについて抗議を申し上げました。そのあと、小野寺政調会長にすぐに指示をしてくださいまして、すぐに話が進みました。例えば11万床のベッドを削減する。あるいは、今50%の電子カルテ、これを5年以内に100%にする。またOTC類似薬についても見直しを進めていくなどなど、話が進みました。そのことについては、お礼を申し上げたいというふうに思います。
その上でですね、先ほどこの社保の3党合意があったそうでありますけれども、そのときに、御党の森山幹事長から、先ほど野田代表から話がありましたガソリンの暫定税率引き下げ、というものについて、7党で出すのであれば、この社会保険の協議そのものを見直すということをおっしゃったそうです。これは我々、本予算に賛成して、教育の無償化、社会保険料を下げる。こういったことに合意をしたから我々は予算に賛成したんですよ。この社会保険料というものを見直す。協議を見直すというのは、これは約束違反じゃありませんか。その点についてまずお答えいただきたいと思います。
石破総理:
恐縮です。幹事長の発言について私は承知をいたしておりません。代表がおっしゃいますように、3党の合意というのは極めて重いものだと思っております。そして、少数与党の我々でございますが、御党が予算に賛成していただいたということの重みを忘れることがあっては絶対にならないと思っております。さればこそ、先ほど御指摘になりました病床の問題、あるいは電子カルテの問題、このことについて結論出すべく議論をさせていただき、それぞれゴールに近づきつつあります。あとは、OTCの問題をどうするかということで、これは参議院において御党の猪瀬議員とも議論をさせていただきました。このことについても、いかにして、医療の水準というものを維持していくか。そして、本当にお金がないなという方々に過度の負担がかからないかということもあわせて、この点の話はそんなに受ける話ではないんだけれども、この社会保障システムなかんずく、世界に冠たるこの医療制度というものを守るためには、これは御党と一緒にこれから先もぜひ議論させてください、お願い申し上げます。














