去年9月、長崎県諫早市の廃棄物処理工場で粉砕機の安全確保に努めなかったとして処理業者と工場長が労働安全衛生法違反の疑いで書類送検されました。

書類送検されたのは長崎県諫早市の廃棄物処理業者と工場長の男性(50代)です。諫早労働基準監督署によりますと去年9月、男性作業員(80代)がひとりで廃石こうボードを粉砕機に投入していたころ、粉砕機の開口部に転落。作業員は機械のローラーに巻き込まれ左足の指をすべて失いました。

諫早労働基準監督署は労働安全衛生法に規定されている安全カバーや囲いなどの墜落防止措置が講じられていなかったとして11日、処理業者と工場長を労働安全衛生法違反の疑いで長崎地方検察庁に書類送検しました。

労働安全衛生法では墜落防止設備の措置を行わなかった場合、6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が課されることになっています。