国会ではきょうもコメの問題が焦点となり、小泉農水大臣は、「民間在庫」を十分に把握出来ていないことを認め、対応を急ぐ考えを示しました。

立憲民主党 横沢高徳 参院議員
「小泉大臣、(農政は)今、緊急事態ということですが、その認識でよろしいでしょうか」

小泉進次郎 農水大臣
「私の認識はそういう認識です」

きょうも国会で大きな焦点となったのはコメの問題。野党が追及したのはコメの需給ギャップです。

3年連続で、コメの生産量が需要を下回っている状況に疑問を呈しました。

立憲民主党 横沢高徳 参院議員
「主食用のお米が需要の実績に対して、生産が足りていないということになります。この事実を見て生産量は足りていると言えるのでしょうか」

小泉進次郎 農水大臣
「民間在庫を入れたら、圧倒的に需要を供給は上回っているんです。ただ、これをもって胸を張るというつもりはないのは、今、中食・外食について民間在庫の動きは十分に把握し切れていないのが率直なところ」

民間在庫も含めれば、コメは「圧倒的に需要を供給が上回っている」と強調しつつも、民間在庫の把握を十分にしきれていないと反省を口にし、対応を急ぐ考えを示した小泉農水大臣。

一方で、野党議員の発言に不快感をあらわにする場面も…

立憲民主党 横沢高徳 参院議員
「小泉大臣は『コメの輸入へとかじを切る』と発言をされました」

小泉進次郎 農水大臣
「まず、『かじを切った』ということは全く言っていませんので、そこは『かじを切った』という発言を訂正をしていただきたいと思います。今の時代、どんどんどんどん先生の発言だけが流れまして、本当に困ったことになるので、ぜひ訂正は忘れずにお願いいただきたい」

再三にわたり、発言の訂正を求めた小泉大臣。その後、立憲民主党の横沢参院議員は「小泉大臣が会見で輸入に言及したが、『かじを切った』というのは訂正する」と答弁しました。

一方、野党側は石破総理に対し、コメの価格高騰は“国が進めてきた農政のかじ取り、政治の責任だ”と追及し、石破総理は「政治の責任であることは正面から認めていかねばならない」と答えています。