過去にはコメを緊急輸入も“たたき売り”に…

“緊急輸入”は30年ほど前、実際に行われたことがあります。

記録的な冷夏による不作でコメ不足に陥った1993年。政府は、緊急輸入を決定し、タイ米やカリフォルニア米が続々と日本にやってきました。

特にタイ米は、日本米とは異なる味や食感が敬遠されスーパーでの売れ残りが“たたき売り”されるなど物議を醸しました。

当時のニュースはその様子について…

【1994年3月3日放送のニュース】
「一方、こちらは今一つ評判が悪いタイ米を知ってもらおうという安売りセールですが、売れるのはカリフォルニア米ばかり。少々、企画がすべった感じとなりました」

売れ残るタイ米の一方で、カリフォルニア米の評判は悪くなかったようです。

買い物客(1994年)
「うまいやね、まずくない」
「安けりゃいいですよ」

そして、いま再び注目を集めるカリフォルニア米。「イオンスタイル南砂」では、6日朝から5キロ換算3600円ほどで販売が始まりました。

買い物客
「あ~、カリフォルニア米。まずくはないけど、やっぱり日本米食べたいね」

買い物客
「カリフォルニアって書いてあるけど、アメリカのコメもうまいんだよな」

買い物客
「値段ですよ。庶民は値段ですよ、味じゃないのよ」

民間企業が4月に輸入したコメの量は約6800トンで、前月比で5倍以上と急激に増加しています。

“令和のコメ騒動”は備蓄米放出に加えて、海外からの緊急輸入にまで発展するのでしょうか。

小泉進次郎農水大臣
「他の産品を見れば、足りないときは当然やってる。鳥インフルエンザで卵がないといったらブラジルから卵入れてますし、聖域なくあらゆることを考えて、コメの価格の安定を実現していく