離島県の沖縄。地域のハンディの1つとして輸送に時間もコストもかかることがあげられます。しかしここ最近、ショッピングサイトAmazonの配送が早くなりました。その秘密を取材しました。

那覇空港から車で15分、豊見城市与根にことし8月開設されたのがAmazonの配送拠点、「デリバリーステーション」です。

上江洲記者
「こちらずらーっと並ぶすべてが県内に配送予定の商品ということです。こちらのコンベアーでは次から次へと流れてくる商品を配送地域別に仕分けする作業が行われています」



早朝6時、作業員による配送の作業が早速始まりました。
この日は注文が特に多い連休明けの初日。かなりの量の商品に、配送地域に分けるシールが張られていきます。
そしてドライバーごとの配達袋への仕分けに、Amazonの時短術が隠されていました。

先ほどの仕分け段階で貼られたシールをスキャンすると、配達袋が光り、どの袋に入れるべきか示してくれます。こうして仕分けされた商品は早速、配送ドライバーの手に渡っていきます。

Amazon専属の配達員はAmazon Flexドライバーと呼ばれ、軽貨物車と配送アプリを使用できるスマホがあれば誰でも活躍できます。

Amazon Flexドライバー 神田洋輔さん
「コロナ禍の関係で自分の店を開けることが難しくなってしまったのでつなぎ感覚でAmazonflexを始めてみたらすごく面白くて。もう届いたの?みたいな声を頂くのでAmazonFlexのおかげでお届けが早くなってるのかなと感じます」

これまで県内からAmazonの商品を注文すると、まずは全国の”物流拠点”から配送業者によって運ばれ、船便で県内に輸送されたあと、さらに仕分けや個別の配送後、注文者の手元に届くまでに5日以上要していました…。
しかし、配送拠点ができたことで、物流拠点からの輸送に航空便を利用できるようになり、最短で翌日の受け取りが可能になりました。

アマゾンロジティクス事業本部 シング・アヴァニシュ・ナラインさん
「遠い沖縄に配送拠点を開設したことの要は消費者の立場になって考えることだった。(開設したことで)およそ7万点の商品から選んでもらえるようになった」
(I think key for launching the delivery station over here was to think costomer backwards, and offer them close to 7 million selections of products that where they can choose from. )

県内での需要増加に伴い配送拠点を各地に拡大する可能性もあるというAmazon。
離島県沖縄での暮らしはさらに便利になっていきます。