北海道倶知安町で建設が進められている建築物について、北海道が森林法に違反するとして、工事の停止を命じていたことがわかりました。

蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山のふもとに、木が伐採された土地があります。

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現場は羊蹄山の麓

 白い大きな建物が建設中のようです。

現場作業員の姿も(5月23日撮影)

 工事の停止を命じられたのは、羊蹄山のふもと、倶知安町巽地区にある、この大きな建物です。

中国系とみられる個人が、札幌の会社に依頼して建設が進められていました。

ヘリが捉えた倶知安町の建築物(5月23日撮影)

 しかし、4日、この場所に道の後志総合振興局が立ち入り調査したことがわかりました。

その結果、森林法で定められた範囲を超え、無許可で伐採が行われていたとして、開発業者に対して工事の停止を勧告しました。

標高1898メートルの羊蹄山

 そもそも、この大きな建物は何だったのか。

開発業者は、道に「戸建ての住宅2棟」であると報告し、工事は遅くとも、2023年から進められていたということです。

道は、開発業者に森林の機能を維持するための「復旧工事計画書」の提出を求めています。

一方で、倶知安町からほど近いニセコ町では、大型高級リゾート施設「New World La Plume Niseko Resort」を建設していた中国系企業が経営破たんしていて、ニセコの観光開発にどのような影響が出るのか、注目が集まっています。

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