慰霊のため沖縄県を訪問中の天皇皇后両陛下と長女・愛子さまは、戦争中、アメリカ軍に撃沈された学童疎開船「対馬丸」の慰霊塔や記念館を訪問されました。

両陛下と愛子さまは、きょう午前、沈没した学童疎開船「対馬丸」の犠牲者を弔うために建てられた「小桜の塔」を訪れ、供花台にユリの花などを手向けられました。

「対馬丸」は1944年、沖縄から疎開するための学童たちが乗り込んでいましたが、アメリカ軍の攻撃で沈没し、学童およそ780人を含む1484人が犠牲になりました。

ご一家は、対馬丸記念館を訪れ、担当者の説明を受けながら、犠牲になった子どもたちの遺影や、遺品である授業のノートなどを真剣な表情で見られていました。

その後、対馬丸に乗船して家族を失い、自身は生き延びた85歳の男性らと懇談されています。