国連の安全保障理事会は、パレスチナ自治区ガザでの即時停戦などを求める新たな決議案を否決しました。14か国が賛成しましたが、アメリカが拒否権を行使しました。

国連の安全保障理事会で4日、スロベニアなど非常任理事国10か国がガザでの即時停戦や人質の解放、人道支援への制限の解除などを求める新たな決議案を提案しました。

安保理の15の理事国のうち14か国が賛成しましたが、常任理事国のアメリカが拒否権を行使し、否決されました。

アメリカ シェイ国連臨時代理大使
「(イスラム組織)ハマスに武装解除とガザからの撤退を求めない取り組みは支持できない」

決議案はイスラム組織ハマスに対し人質の無条件解放も求めるものでしたが、アメリカは「この決議案で停戦合意に向けた外交努力が損なわれ、ハマスが勢いづくことになる」などと批判しました。