「天安門事件」からきのうで36年となるなか、きのう夜、香港では、かつて追悼が行われていた公園で少なくとも2人の男性が警察に拘束されるのをJNNの取材班が確認しました。

記者
「警察が男性を連れていきますね、体をガッチリ抱えているような感じです」

政府が民主化を求める学生らを弾圧した「天安門事件」が起きた6月4日。かつて、犠牲者の追悼集会が行われた香港の公園で、JNN取材班は現地時間の午後8時以降、少なくとも2人の男性が警察に拘束されるのを確認しました。拘束の理由はわかっていません。

香港では、「香港国家安全維持法」などにより、反政府的な活動や言論の取締まりが強化されていることに加え、今週は親中派団体が公園でイベントを行っているため、追悼集会の開催は封じ込まれています。

こうしたなか、屋内で“電子ろうそく”を使って追悼を行う人も。この男性は3年前から続けていますが、これまで警察からやめるよう何度も警告を受けているといいます。

追悼を続ける男性
「もちろん民主主義で自由な社会に戻ってほしい。でも短期的には困難でしょう」

一方、事件について中国外務省はこの日、「政府はとっくに明確な結論を出している」として、当時の対応を改めて正当化しました。