36年前、民主化を求める学生を中国政府が弾圧した天安門事件について、中国政府は当時の対応を改めて正当化しました。

1989年6月4日に発生した天安門事件は、民主化を求めた学生に対し、政府が軍を出動させ弾圧したものです。

死者は、公式発表で319人とされていますが、実際は数千人にのぼるとの推計もあり、遺族らはいまも政府に対して事実関係の調査や謝罪を求めています。

事件について、中国外務省の林剣報道官は4日の記者会見で、当時の対応を改めて正当化しました。

中国外務省 林剣 報道官
「1980年代末に発生した政治的なもめごとについて、中国政府はとっくに明確な結論を出している」

また、アメリカのルビオ国務長官が3日、「中国共産党は事実の隠ぺいをはかっているが、世界は決して忘れない」と非難する声明を発表したことについては、次のように反発しています。

中国外務省 林剣 報道官
「アメリカ側の誤った主張は、悪意をもって歴史的な事実をねじ曲げ、下心をもって中国の政治制度と発展の道を攻撃し、中国の内政に著しく干渉している」

そのうえで、アメリカ側に抗議したことを明らかにしました。