長崎大学の核兵器廃絶研究センター「レクナ」は、現在の世界の核弾頭数について去年よりも増加し、核軍拡が進行しているとの見方を示しました。
9615発。実際に使われる可能性がある世界の現役核弾頭数です。
レクナでは毎年、現役核弾頭数を調査していて、最新の調査を反映したポスターが4日、発表されました。
中村桂子准教授「(現役核弾頭数は)前年度から比較して32発の増加となります。核軍拡は進んでいるということです」
レクナでは中国と北朝鮮で核弾頭数が増加し、アメリカやロシアでは数は減っているものの、近代化が進んでいると分析しています。
ポスターは県内の学校に配布される予定です。
中村桂子准教授「被爆者の証言などを活用している学習の何が素晴らしいかというと、一発使われたらいったい人間に何がもたらされるのかということを、非常にリアルに学ぶわけです。一発が何をもたらすのかという知識を持った若い人たち子どもたちが今の世界の状況をこうやって見るとそこから想像力が広がる」
レクナでは核弾頭や核物質の詳しいデータをホームページで公開しています。