国税局からおよそ11億円の“所得隠し”を指摘された、新潟県の民放テレビ局・『NST新潟総合テレビ』の酒井昌彦社長が4日に会見を開き、元社員が単独でCM制作費の水増しや架空計上などを繰り返していたと説明しました。

「今回の修正申告により、大変なご心配、ご面倒をおかけしていることを、改めておわびを申し上げます」

問題発覚から一夜明けた4日午前11時から始まった会見の場で、酒井昌彦社長らが謝罪しました。

関係者によりますとNSTは、2024年までの6年間に、あわせておよそ11億円の所得隠しを関東信越国税局から指摘されました。

酒井社長は会見の中で、重加算税などを含めて7億円あまりを納税したことを認めたうえで、元社員の男性が複数のCM制作会社に対して、架空の支払いを繰り返していたと述べました。

「NSTから制作会社に支払った費用のほとんどが、弊社元社員の親族名義の会社に流れていたことが、税務調査により分かりました」