11月3日朝、北朝鮮から少なくとも3発のミサイルが発射され、Jアラートが発出されました。しかし1時間後、防衛省はJアラートを訂正しました。なぜ訂正される事態となったのでしょうか。
■Jアラート発出もその後訂正 なぜ?
3日午前8時前、鳴りひびくサイレンで祝日モードは一気に吹き飛びました。
サイレン(山形・酒田市)
「ミサイル通過、ミサイル通過…」

北朝鮮から弾道ミサイルが発射されたとの情報を受け、政府は宮城県、山形県、新潟県を対象にJアラートを発出しました。
ツイッターの投稿
「朝ラン中にJアラート鳴ったけど、避難する建物ないんですけど」

新潟県では、JRの在来線や新幹線が一時、運転を見合わせるなど、交通に影響も出たほか、自治体の職員も、急遽、対応に追われました。
ところが、Jアラートが出された1時間後…
浜田靖一 防衛大臣
「当該情報を確認したところ、ミサイルは日本列島を越えず、日本海上空にて消失したことが確認されましたので、訂正いたします」

防衛省は、飛翔体が日本海上空でレーダーから消失したとして、Jアラートを訂正しました。
北朝鮮が発射したミサイルは少なくとも3発。韓国軍合同参謀本部によると、午前7時40分ごろ、平壌近郊の順安付近から日本海に向けて長距離弾道ミサイル1発が発射。また、8時39分ごろからは价川付近から短距離弾道ミサイルとみられる2発が発射されました。いずれも、日本のEEZ=排他的経済水域の外に落下しました。

岸田総理
「連日続く弾道ミサイル発射、これは暴挙であり、決して許されるものではない」

Jアラートが発出されたのは、1発目のミサイルとほぼ同じ時刻に探知された飛翔体についてでした。なぜ、訂正される事態となったのでしょうか?
海上自衛隊で司令官を務めた香田洋二さんによると、2つの可能性が考えられるといいます。
元海上自衛隊司令官 香田洋二氏
「北朝鮮が実際にミサイルを発射したと。日本の上空を通り越す初期の軌道を描いていた。(防衛省によると)途中で消滅をしたということですので、何らかの不具合と思いますけれども、バラバラになって大気圏に突入して、燃え尽きてしまったと」

もう一つ、実際にはミサイルがなくても、レーダーが反応することがあるといいます。
元海上自衛隊司令官 香田洋二氏
「電波を使うレーダーの特性上、同じような周波数が存在したときに、実際にはないのに、まるでレーダー反射波があるような事態になる」















