33年前、女の子2人が殺害された「飯塚事件」をめぐり、元死刑囚の遺族が求めている裁判のやり直しについてです。福岡高裁は、遺族の弁護団が提出した新たな証拠について、取り調べない方針を示しました。

1992年に福岡県飯塚市の小学1年の女の子2人が殺害された「飯塚事件」。

犯人として死刑が執行された久間三千年・元死刑囚の遺族が、無罪を主張して2回目の再審=裁判のやり直しを求めています。

この中で遺族の弁護団は、最後に女の子2人を見たとされる女性が「目撃したのは事件当日ではなかった」と、当時の証言を覆したことなどを新たな証拠として裁判所に提出しました。

弁護団によりますと、3日、福岡高裁と検察、弁護団の三者協議が開かれましたが、裁判所は新たな証拠について取り調べない方針を示したということです。

弁護団 岩田務弁護士
「裁判所がこの事件の真実が何かを調べる気があるのかと思いました」

弁護団は今後、最終的な主張をまとめた書面を提出し、次回の三者協議は9月以降に開かれる予定です。














