今年11月、日本で初めて開催される「デフリンピック」についてお伝えする「デフスポふくしま」。開幕まで半年を切ったということで機運が高まっています。デフリンピックとは、Deaf(デフ)+オリンピック=「耳が聞こえない・聞こえにくい人のためのオリンピック」です。まさに、聴覚障がい者のスポーツの祭典です。そんなデフリンピックが始まって、ちょうど100周年となる今年、日本で初めての開催となる「東京2025デフリンピック」が行われます。そのうち「デフサッカー」の会場は、福島県のJヴィレッジです。今回は、デフサッカーとはどんな競技なのか、そして、デフサッカー日本代表を目指す、福島市の選手に迫りました。
11月のデフリンピックサッカー競技の開幕まで200日となった4月28日。大会への機運を盛り上げようと、福島県庁には横断幕に、カウントダウンボード、出場選手のサインが入った白河だるまも登場しました。

スポーツの祭典であるとともに、聴覚障害者への理解を深める機会となるデフリンピックを関係者も心待ちにしています。
県聴覚障害者協会・吉田正勝会長「聞こえないことや手話言語の理解を深め共生社会の実現につなげていきたいと思います」
サッカー競技の会場となるのが、サッカーの聖地、Jヴィレッジ。デフサッカーは、健常者と同じ11人で行われ、基本のルールは同じです。ただ、選手は「聴覚」、耳に障害があるため、主審が笛とフラッグの両方を使い「視覚」、目で分かるようにしているのが特徴です。
選手たちは、プレー中、声に頼らず、ハンドサインやアイコンタクトを駆使して、瞬時に仲間とのコミュニケーションを図ります。チームワークと、仲間との信頼関係が求められる競技です。
そんなデフサッカーで、日本代表を目指す選手が福島市にいます。