ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアとの停戦合意に向けてアメリカやトルコを含む4か国の首脳会議を求める姿勢を示しました。

AP通信によりますと、ゼレンスキー大統領は2日、トルコのエルドアン大統領からトルコ、アメリカ、ロシア、ウクライナの4か国の首脳会議の開催について意見を問われ、「開催を支持する」と伝えたことを明らかにしました。

2日、トルコで行われたロシアとの直接交渉でウクライナが求めた無条件での完全停戦を拒否されたことを踏まえ、「そのような首脳会議がなければ停戦は実現しないと感じている」と説明しています。

また、ロシアとの交渉ではロシアが連れ去った子どもたちの返還を求めて、およそ400人のリストを提出したと明かしました。ロシア側はこれに対し「最大10人の子どもについて対応する」と回答したということで、今後、子どもの返還に向けて引き続き協議が行われるとみられます。

ゼレンスキー氏はまた、訪問中のリトアニアでNATO=北大西洋条約機構のルッテ事務総長と会談し、今月、オランダのハーグで開かれるNATO首脳会議に招待されたことを明らかにしました。