この週末に行われた県高校総体。競泳では全国インターハイでもメダルが期待される高校スイマーが、好記録をマークしました。このほか、男女決勝が同じ学校同士の対戦カードとなった、サッカー決勝の模様と合わせてお伝えします。
終盤を迎えた県高校総体、水泳競技は去年の国民スポーツ大会、県勢競泳界初の日本一に輝いた自由形の平良吏美華。実は、本調子ではありませんでした。
▼平良吏美華 選手(那覇西・2年)
「泳いでいて水が手にかからない感じとか、感覚も去年より悪い状態」
さらに今月の大会で右手中指を突き指。
▼平良吏美華 選手(那覇西・2年)
「今日の予選100mで思ったよりタイムが出なかったので、悔しいです」
そんな平良を励ましたいと、この日大切な家族が応援にかけつけていたんです。
▼下地麗子 キャスター
「試合を見るのは久しぶりですか?」
▼曽祖母・平良幸子さん(94)
「もう、しょっちゅう病院を入退院しているからね。それで吏美華の泳ぎを見たら元気になるかなと思って来ました」
曽祖母の平良幸子さん94歳です。
▼平良吏美華 選手(那覇西・2年)
「今まで見に来てくれたことがなかったから、ひいおばあちゃんにもいい姿を見せたいなと思った」
国スポも制した100m自由形決勝。序盤から大きくリードする平良。
▼曽祖母・平良幸子さん(94)
「頑張れ、頑張れ」
後続を大きく引き離し、レースは自分との戦い。タイムは……。
▼曽祖母・平良幸子さん(94)
「こんな、速いんだ……」
自身の大会記録を超える57秒69をマーク、リレー種目を含め大会5冠を達成しました。
▼平良吏美華 選手(那覇西・2年)
「全体的に納得のいかないレースだったんですけど、100mは去年自分が出した記録を塗り替えられた。そこは良かったと思います」
▼曽祖母・平良幸子さん(94)
「すごかったよね、えらい、自分のひ孫じゃないみたい、ハハハ」
▼平良吏美華 選手(那覇西・2年)
「おばあちゃん見ているから頑張った!」
▼曽祖母・平良幸子さん(94)
「良かった、元気でた」
家族からパワーをもらって、笑顔で終わった県総体、日本一への戦いは続きます。