約1年半ぶりに城の門が開きました。


令和の大改修を終えた岡山城がきょう(3日)リニューアルオープンし、大勢のの来場客が詰めかけました。また周辺では様々なイベントが行われるなど、岡山城を中心に新たな賑わいが生まれようとしています。漆黒の外壁と金の鯱が見るものを圧倒するシン・岡山城。岡山のシンボル「烏城」の新たな門出の日です。

(テープカット)
「どうぞ」


生まれ変わった岡山城を一目見ようと、天守閣前広場には朝から多くの人たちが訪れました。岡山城鉄砲隊の祝砲と共に城が開きます。


(坂井亮太キャスターリポート)
「25年ぶりとなる令和の大改修を終えた新たな岡山城にいま多くの客が入って行きます」


約17億4千万円を投じた大改修では、「歴史を伝える城集う城」をテーマに城内の展示を一新。


岡山市出身の歴史学者、磯田道史さんが監修を担当し、歴代城主の写真をカラー化したり、プロジェクションマッピングを駆使したりするなど最新技術を活用しました。


(歴史学者磯 田道史さん)
「人物・建物・現物・体験の4つがすべて楽しめる。他の城ではやっていないような取り組みの入口位までは、やりたいと。かなりこだわって監修しました」


城内では展示の入れ替えも随時行うということです。世代を問わず楽しめる空間を。


歴史を身近に感じられるよう、刀や火縄銃などを手に取れるコーナーも設けました。


(初日に来場した客)
「結構重いけど、なんか持てる感じする。面白い」


「歴史に興味もってくれたらいいかな。あと、岡山にも興味もってくれたらいい」


「やはりとても分かりやすいので、もっと自分で調べてみたいって気持ちになったりとか。何回も来てみたいって思います」


岡山市では、年間約45万人の来場を見込んでいて、新型コロナで落ちこんだ観光需要の回復を期待しています。その期待感は周囲からも…


(杉澤眞優キャスターリポート)
「こちらでは、クルーズ船に乗って岡山城を見上げることができます。いつもと見え方が違っていいですね」


岡山城のそばを流れる旭川では「岡山城特別クルーズ」が運航が始まりました。


4日間の期間限定で心地よい秋風を感じながら絶好の位置で天守閣を眺められます。


さらにこの4日間は、近くの石山公園にも店が並び、多くの観光客や家族連れらでにぎわいました。


(訪れた客)
「新しく綺麗になってよかったかなと思いますね。子どもたちと暖かくて出かけられるので、コロナも少し落ち着いてきているのでいいかなと思います」


「お城は今この季節、結構綺麗だと思う。川がある、木もどんどん色が変わっている。毎日来ているが、新しい景色が見える」


「乾杯」


また、きょうは中心市街地にある33の飲食店が連携して、1ドリンク1フードで飲み歩きが楽しめるイベントも開かれています。


(訪れた客)
「岡山市のいろんな有名なお店があったので来ました。この前、散歩で行ったんですけど綺麗になっていて、中にも今度行ってみたい。デートとかで使えそうなので」


今回の岡山城のリニューアルをきっかけに、客足が戻ってくるのではと、飲食店も期待を寄せています。


(ハレミーノokayamaしろうち実行委員長 山本和志さん)
「岡山城を含めて後楽園や表町商店街など、いろんな場所を歩いて岡山の魅力を再発見してもらいたいなと思っています」


(大森雅夫岡山市長)
「リニューアルして人が来て『これは面白いぞ』と。大人から子どもまで楽しめます。ぜひ来ていただいて、岡山の経済動いていただけたらと思います」


人々が集い、歴史を学び、城下町を周遊する。生まれ変わった岡山城を中心に、新たな賑わいが生まれます。


ほかにも岡山城では、夜間1棟貸しを行うほか、きょう(3日)から11月27日まではプロジェクションマッピングも行われています。


行くっきゃナイト。