ポーランドで1日、大統領選の決選投票が行われ、親EU派の中道与党候補者と反EUを掲げる右派の候補者が激しく競り合っています。

ポーランド大統領選の決選投票には、親EUのトゥスク首相が率いる中道与党の候補で首都・ワルシャワ市長のチャスコフスキ氏と、右派野党が推すナブロツキ氏が臨んでいます。

現在開票作業が進んでいて、現地メディアによりますと、日本時間午前7時時点の出口調査の結果で、チャスコフスキ氏が49.3%、ナブロツキ氏が50.7%と、激しく競り合っています。

ポーランドでは政治の実権は首相にありますが、大統領が法案の拒否権を持っていて、中道与党のトゥスク首相が掲げた公約に対して右派政党出身のドゥダ大統領が否決するなど、いわゆるねじれの状況が続いていました。

トゥスク首相の中道政党の候補であるチャスコフスキ氏が大統領に選ばれれば、トゥスク首相の政権運営にとって追い風となります。

ポーランドでは、親EU路線の与党と、EUと対立してきた右派の野党の争いが続いていて、大統領選挙の結果は今後の政治の行く末を左右するものとして、ヨーロッパで注目を集めています。