昨年12月以来、2度目の対戦となった「高校野球女子選抜」と「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」の“真剣勝負”が3日、東京ドームで行われ、「9番・投手」で先発したイチロー氏が、9回131球14奪三振の完投勝利を収めた。今回新加入し「4番・遊撃」で先発した松坂大輔氏(42)は4打数3安打1打点の猛打賞。試合は「高校野球女子選抜」が3番・森﨑杏選手(福知山成美)の適時三塁打で先制したが、直後の1回裏に「KOBE CHIBEN」が逆転、7-1で勝利した。

試合後、マウンド付近で行われたインタビューで「新たにこういうステージがあるというのは、とても意義があることになるんではないかと信じて今日も戦いました」と語ったイチロー氏。
131球の力投には「ボロボロです」と本音が漏れたが「でもこの試みは僕自身もアスリートとしての限界を見られるいいチャンスだと。今日もボロボロになるまでやろうと思いました。現役のプロ野球選手だったら絶対できないことなので、毎日限界を迎えたいと思いつつも中々できることじゃないんですよ。今日は今日の限界を見たような気がして、すごく気持ち良かったです」と清々しい表情だった。

今回新たにチームに加入した松坂氏は4打数3安打1打点といきなり活躍を見せた。しかし第2打席で左前適時打を放ちながら、その後走塁ミスでダブルプレーになる場面も。「そういう緩いところが大輔。どこか抜けているんですよね松坂大輔は」というイチロー氏に、松坂氏は「本当に恥ずかしかったです」と反省の様子だった。

「イチローさんのこの試合にかける情熱と、女子高生の皆さんと対戦して熱量の熱さっていうんですかね、それを見て、それに全力で応えたいと思いました」と話した松坂氏。「この試合に参加することがこれからの僕のモチベーションのひとつになると思って、来年のためにしっかり1年間かけて体作って臨みたいなと思ってます!」と宣言した。

そんなレジェンド選手たちを熱くさせた高校野球女子選抜の選手たち。2回を投げた澤田百華選手(作新学院)は「小さい頃に見たイチローさんが自分の近くにいるのにびっくりしているし小さい頃の自分に野球を続けて良かったと言ってあげたい」と目を輝かせた。

イチロー氏から適時三塁打を放った3番・森﨑選手は「イチロー選手のバッティングを真似したら結果が出たのでイチローさんのおかげです!」と明かし、驚かせた。同じくイチロー氏から安打を放った7番・真砂寧々選手(履正社)も「打席の中の記憶はあまりないんですけど、ベースに立った瞬間に夢のようでした」と笑顔だった。

「一生忘れられない、これ以上のものを得られるか分からないので良い経験になりました」(森﨑選手)。“真剣勝負”を終えた選手たちに東京ドームのファンからは大きな拍手が贈られた。