土佐くろしお鉄道の2024年度の経常損益が過去最大となる7億円を超える赤字となったことがわかりました。
取締役会での報告によりますと、土佐くろしお鉄道の2024年度の収入は7億8597万2千円で、支出は14億8788万3千円でした。収支を合わせた経常損益は7億191万1千円となり、過去最大の赤字だということです。インバウンドをはじめとする観光利用が堅調に推移したほか、特急南風での車両運用が増加したことなどから、営業収益は増加しましたが、高架橋の安全対策や老朽化した設備の取り替えなどの修繕費用が膨らんだことが赤字の主な要因です。

2025年度は万博や台湾の定期チャーター便、朝ドラ効果など、観光需要の拡大が見込まれていることから、土佐くろしお鉄道はさらなる増客に向けて、JR四国や台湾のツアー会社と連携した企画などを検討しているということです。
(土佐くろしお鉄道 山脇深 社長)
「特にこの一年はかなり伸びていく大きなチャンスですので、逃すことのないように増客に努めていきたい」
