長年、社会に貢献した人に贈られる秋の叙勲の受章者が発表されました。岡山では71人、香川では65人が受章します。


岡山県在住では旭日章に13人、瑞宝章に58人の合わせて71人。香川県在住では旭日章に11人、瑞宝章に54人の合わせて65人が受章します。


このうち、旭日小綬章を受章した岡山県医師会会長の松山正春さんは、2010年から県医師会の理事を務め、災害時の医療救護班である日本医師会災害医療チーム=JMAT・おかやまの設立などに貢献しました。東日本大震災の際に初めてJMATおかやまを宮城県に派遣しました。


(旭日小綬章 岡山県医師会 会長 松山 正春 さん)
「テレビを見て『すごいことが起こっているな』と思っていたんですが、なかなか自分のスイッチが入っていない。夜の10時半くらいになって『これは何かしなきゃいけない…。JAMTの隊員を募集しよう』ということで、3月14日からみんなに案内を出して募集しました。2週間も募集してみると20チーム集まったんですね。『これは素晴らしいところだな』と思って、医師会の活動が始まった」


2018年に岡山県医師会の会長に就任してからも、西日本豪雨の際の医療救護やコロナ対策など、地域が一体となった医療の推進に力を入れてきました。


(旭日小綬章 岡山県医師会 会長 松山 正春 さん)
「岡山の医療は明るいですよ。技術的には岡山大学とかがありますので、こういうところでどんどん先進医療ができていますから。外来、一般の医療と高度の先進医療が一気通貫でつながっていますから、そういう意味では患者さんにとっても非常に素晴らしい県じゃないかと思います」


また、旭日小綬章には「第二地銀」のトップも選出されました。
(旭日小綬章 トマト銀行 社長 髙木晶悟さん)
「章をいただいたということで、本当にありがたく、うれしく思っていると同時に、やはりびっくりしたというのが本音ですね」


トマト銀行の社長、高木晶悟さんです。高木さんは、「もんげー!岡山定期預金」や国際医療ボランティア団体AMDAなどへの定期預金を開始。預入総額に応じた額を各団体へ寄付するなど地域社会に貢献しました。


(旭日小綬章 トマト銀行 社長 髙木晶悟さん)
「われわれは、地方銀行とは違って『第二地銀』というところでありますから。やはり、より地域に根付いている。この地域にどっしり構えている。他府県にたくさん進出していくのではなくで、地元でしっかりやっていくということですから。この地域の経済や社会というのが、実際に手に取るように分かる。こういった『生の声』を金融行政にも反映させていきたい」


昨年からは、全国の第二地方銀行で構成される協会の副会長も務めています。今後も顧客に寄り添い地域経済の発展に尽力したいと話します。


(トマト銀行高木晶悟社長)
「コロナの問題があったりウクライナの問題があったり。大きな円安。あるいは本格的な人口の減少という大変厳しい局面があります。やはりわれわれ金融機関というのは、地域経済の下支えをしていくことが一番の重要な使命ですから。『困った時には助け合う』という気持ちを忘れてはならない思うんですね。それがやはり最終的にはお客様が困ったときに一番に相談してもらえる。一番頼りにしてもらえる銀行を。つまり面倒見の良い銀行を目指したい」