去年、国内4大大会のうち、2大会で優勝を果たしたコカコーラ・レッドスパークス。パリオリンピックには日本代表選手を6人送り込んだ女子ホッケー界を代表する強豪チームですが、今年、大きな「変化」が訪れています。

昨シーズンを機にキャプテン・副キャプテンや、オリンピック代表選手など、ベテラン選手5人が勇退。これまでチームの中心を担ってきた選手たちのかわりに新たに4人の若い選手を迎え入れました。

そんな新生チームが今年掲げるスローガンはズバリ「新化~プライド~」。

『新化』はチーム最年長の錦織えみ選手が『プライド』は浦田果菜新キャプテンが考案し、選手投票の末、採用されました。

「レッドスパークスってホッケーの中ではトップを争うチームだと思うので、そのプライドを忘れることなく、新たなチームを目指して進化していく。進む『進化』もそうなんですけど、あえてそこを新しく化けると書いて『新化』に変えました」(錦織えみ選手)

「良いものと良いものを組み合わさってもう欲張りなスローガンになってるんですけど、スローガンは結構響いてるんで、1人1人が。大事にしていますね」(浦田果菜キャプテン)

新たな体制で歩みはじめた今シーズン。
練習を覗いてみると、選手同士のコミュニケーションの多さに驚かされます。

ワンプレーを終えるごとにあちらこちらで始まるアツい議論。
そこには、チームを任されたキャプテンと副キャプテンのある思いがありました。

「話し合ってチームを作り上げていくしかないねっていう話で、ミーティングの回数は増やせるようにっていうのは(浦田キャプテンと)話し合ってました」(和田茜副キャプテン)

「強豪」として申し分のない成績を毎年納めているレッドスパークス。しかし未だ国内4大大会の制覇を成し遂げられずにいます。

「変化」を味方に今年こそ創部初の快挙達成へ。
大きな目標を胸にいよいよ来月、地元・広島のファンの目の前で今季ホーム初戦に挑みます。

「観客席からの声っていうのは、やっぱり結構このスタンドとグランドが近いんで、結構間近に届くんですよ。そのときの声っていうのがすごく私たちの背中を押してくれるものでもあるんで、まずは結果でファンのみなさんに恩返しできるようにっていうのと、本当にいまだ成し遂げたことない4冠という形で皆さんに笑顔を届けたいなと思っています」(浦田果菜キャプテン)