中国当局は30日、日本産水産物の安全性の問題に関して日本側と協議し「実質的な進展を得た」として、輸入再開について「科学や安全性、国内法や国際貿易のルールに基づいて検討する」と表明しました。

中国外務省　林剣報道官
「中国税関総署は北京で日本側と日本産水産物の安全性の問題に関する新たな技術的協議を実施し、実質的な進展を得ました」

中国外務省の林剣報道官は30日の記者会見で、日本産水産物の安全性について中国側が独自に採取したサンプルの検査結果に「異常はなかった」として、両国が日本産水産物の安全に関する問題について協議したと発表しました。

協議は28日に北京で行われ、「実質的な進展を得た」としていますが、「実質的な進展」の具体的な内容については明らかにしませんでした。

林剣報道官は、協議の中で日本側が「信頼性と可視性のある措置を講じ、日本産水産物の品質の安全を保障し、中国側の規制要件と食品安全基準を満たすことを約束した」と強調。

今後について、「中国の関係機関が科学や安全性、国内法や国際貿易のルールに基づいて、日本産水産物の中国への輸出再開の要請を検討する」との方針を示しました。