浸水を隠して運航を続けていたことが発覚し、事業を廃止したJR九州グループの高速船「クイーンビートル」についてです。

JR九州は当初、今月中にも売却先の韓国企業に引き渡す予定でしたが、引き渡しの日程が決まっていないことを明らかにしました。

JR九州・古宮洋二 社長
「クイーンビートルをどのように引き渡すのかとか、金額とか色々ございますので調整するべきことがある」

JR九州の古宮社長は、5月30日に実施した定例会見で韓国の旅客運航会社に売却するクイーンビートルについて、引き渡しの日程が決まっていないことを明らかにしました。

クイーンビートルをめぐっては、子会社のJR九州高速船が、浸水を隠して運航を続けていたことが明らかとなり、日韓航路から撤退しています。

当初の予定よりも引き渡しが遅れている理由については金額の調整や輸出の手続きなどを挙げていて、古宮社長は、「可能な限り早くしたい」と話しています。