基礎年金の底上げを盛り込むよう修正された年金制度改革関連法案がきょう午後、衆議院を通過する見通しとなりました。国会記者会館から中継です。

衆議院の厚生労働委員会では、石破総理出席のもと採決を前提に質疑が行われましたが、日本維新の会は「議論が拙速」などと批判しました。

日本維新の会 青柳仁士 政調会長
「今回のこの委員会、10日間しかやってないわけですよ。抜本的な議論を行うような期間、そしてその場が必要ではないか」

石破総理
「多くの党の方々が本当に真剣な御議論をされた後に、今日の委員会があるというふうに承知を私はいたしておるところでございます」 

年金改革法案の修正案めぐっては、自民・公明と立憲民主党の党首間の合意により、政府提出法案で削除されていた基礎年金の底上げの措置が法案の付則に盛り込まれました。

一方、国民民主党と共産党は独自の修正案を提出し、底上げに必要な財源や一部の高齢者の年金が減ることなどから「議論が拙速」ときょうの採決に反対しましたが、まもなく自民・公明・立憲の賛成多数で可決される見通しです。

修正された法案は午後、衆議院・本会議で可決され、参議院に送られる見通しです。