5月9日、JR西日本山陰エリアで約20分にわたり、すべての列車の運転が見合わせとなったトラブルで、JR中国統括本部は、29日、原因は風速監視装置のデータサーバーの初期設定ミスであったことを明らかにしました。

9日午後4時35分ごろ、米子指令員がシステムの不具合を認めたため、山陰支社管内のすべての列車の運転を見合わせました。

このトラブルで4本の列車が運休したほか、162本の列車が遅れ、約1万1500人に影響が出ました。

このトラブルについてJRは、米子指令所の風速監視装置の不具合が原因だと明らかにしました。

JRでは列車の安全のために各所に風速計を設置していて、データを指令所に送っています。このデータは風速監視装置内のデータサーバーにメモリされていきますが、この時に一時的なメモリ不足が発生し、データを表示する画面がフリーズしたということです。

メモリ不足は初期設定を誤っていたためということです。

同じような事例が今年2月に岡山エリア内でも発生していて、JR西日本中国統括本部は「ご利用のお客様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げますとともに、再発防止に努めてまいります」とコメントしています。