値上がりなどが家計を直撃する中、サブスクを利用してお得な生活を送っている人が増えています。どんなサブスクを利用してどれだけ節約できているのか取材しました。

サブスクといえば動画や音楽などの配信を思い浮かべますが、最近はその種類も実にさまざま。

20代
「コスメと雑誌が2か月に1回一緒に届くサブスクをやってます」

1600円ほどの料金を2か月に一度払うと、美容雑誌と化粧水やパックなどの商品やサンプル5000円分が届くサブスク。

20代
「使って肌に合わないとかあったら損しちゃうので、サンプルだと試せたりとかするのでいいかなって感じです」

50代
「お花をもらうサブスクをしています」

おうち時間を充実させようと、月に1000円ほどで6回好きなお花を店で受け取れるサブスクを利用。普通に買うより800円ほどお得になるようです。

意外に多かったのが、あっても困らない食料品のサブスク。

女性
「お魚を届けてくれる」
「パンのサブスクだったりとか」

実はいま、食品や日用品など普段使うものをサブスクに置き換えて、お得な生活を送る人が続出しているんです。

会社員の桃子さん(28)。
旅行が夫婦共通の趣味。そのため、日々貯金をしているといいますが…

桃子さん
「お肉のサブスクをやっています。7種類のお肉とスパイスが入っています」

きめ細かいサシが入った、国産の黒毛和牛や茨城県のブランド豚「美明豚」のロース、鳥取県の大山どりのモモ肉など7種類。
肉屋大石の定期便は月額6480円で、創業50年を超える食肉の卸売業者が選んだ美味しいお肉が毎月3キロほど届くんです。

――(冷凍庫に)入りますか?

お肉のサブスクを利用 桃子さん
「ギリギリ入ります。お肉でパンパンです。だいたい買い足ししないですね」

揃ってお肉が大好きだという桃子さん夫婦。以前は外食も多かったそうですが、サブスクに置き換えたことで、なんと月2万円の食費節約に繋がったのです。ちなみにこの日は、届いた黒毛和牛でいただくすき焼きでした。

お肉のサブスクを利用 桃子さん
「おいしい。外食に行ってるのと同じくらいの満足度はあります」

4人家族の鈴木さん。こちらもサブスクで食費を浮かし、お得な生活を送っているといいます。

鈴木沙知さん(34)
「すごく食べます。この子が」

鈴木さんが利用しているのは、野菜のサブスク「ロスヘル」。
送料別で月2916円を払う(※鈴木さんの場合)だけで段ボールいっぱいの野菜や果物が毎月送られてくるんです。ネギに、大根、人参…全部で11種類80個!

これだけの野菜が入って2916円。一般小売価格より3割ほど安いそうです。

傷があったりする規格外の野菜や果物。形が不揃いなサツマイモは一口大に切って豚肉と甘辛炒めに。へこみがあるリンゴは傷んだ部分を除いて甘く煮込みます。
サブスクの利用で野菜が安く手に入り、毎月の食費を最大3000円減らすことに成功です。

夫・大輝さん 
「本当に美味しいお野菜、味も価格もお得です」

街頭インタビューで、ベビーカーを押した女性が利用しているのは…

30代女性
「洋服の月額制サブスクをやっています」

月1万円ほどでスタイリストが利用者の好みをもとに選んだ服を、月に着たい放題というサブスク。

――今着ている洋服は?

30代女性
「そうです。コーディネートしてくれるので、なにも考えなくていいので楽です」

普段身につけているものをサブスクに置きかえたお得生活。

3人家族の秋田さんもその1人です。

秋田真梨子さん(37)
「1万円くらいお得になっているかと思います。家計的にとても助かっています」

業者さんが持ってきたのは…靴。子ども靴のサブスク「Kutoon」です。
月2450円で業者が保管する2000足以上ある靴の中から、好きな2足を毎月レンタルできるもの。

この日届いたのは、購入すれば4500円の白いスニーカーに、6500円のブーツ。

この1年間で足が1.5センチも大きくなった息子・楓くん。子どもの成長に合わせて靴を買い替えると高くつきがちですが、レンタルすることでその費用も4分の1ほど削減。

子ども靴のサブスクを利用 秋田真梨子さん
「コスパをなによりも重視して選んだので、お値段以上の価値があるなと思っています」

サブスク生活、利用の仕方によってはお得な毎日が送れるのかもしれません。