富山県小矢部市の木製家具製造「泉洋化工」が事業継続を断念し、債務整理に入ったことが28日わかりました。

泉洋化工は1961年(昭和36年)に創業し、主に食器棚を中心としたキッチン家具や本棚、リビング家具などを製造、大半の製造を自社対応できることを強みとして、2003年3月期は年間8億円を超える売り上げを計上していました。

近年は競合他社との競争が激しく、受注量が大幅に減少。物価高の影響も重なり、2024年3月期の売上高は約7300万円まで落ち込みました。

赤字決算が続いたことで資金繰りが厳しくなり、今後の事業継続が困難と判断。5月26日までに弁護士に事後処理を一任し、債務整理に踏み切りました。

負債総額は約3億600万円に上るとみられています。