社会人野球は、都市対抗予選を控え、本格的なシーズンに入ろうとしています。そこで、JFE西日本の期待の戦力に迫ります。

昨シーズンの日本選手権で、ベスト4に躍進したJFE西日本。若手とベテランが噛み合い、戦力はますます充実しています。

「9人、DH含めて10人、チーム全員が戦力。ピッチャー含め、代打や代走を含め全員で勝つ。そのためには若い選手の成長は嬉しいです」(内田聡監督)

注目は、亜細亜大学から入り2年目を迎える岩本龍之介投手です。152キロのストレートとフォークボールは、社会人野球でもトップレベルです。

「まっすぐの強さは自信があります。そこを中心に変化球で空振りをとれるのが強みだと思っています」(岩本龍之介投手)

新たな球種にも取り組み、進化を遂げたピッチングは、チームの大きな力となりそうです。

「新しくチェンジアップに取り組んでいて、まっすぐの強さが出せればそこが生きてくるのは自信になっています」(岩本投手)

そして、ブレイクが期待されるのが、身長184センチの大砲、田中多聞外野手です。呉港高校時代からプロスカウトの注目を集めていましたが、ドラフト指名はかなわず、JFE西日本に昨年、加わりました。

「高校時代は自分が1番と思ってやっていましたが、社会人はそうはいかないです。常にくらいつく気持ちでやっています」(田中多聞選手)

外野の強肩に加え、50メートル5秒9の俊足、チームの真の主力となり、全国舞台で躍動する向こうに、夢が広がります。

「最終的にプロが目標ですが、まずはチームの主力になれるように頑張りたいです」