アメリカのトランプ政権が、アメリカに留学を希望する人たちの学生ビザについて、取得のための面接の新規予約受付を停止するよう指示したと報じられました。日本の留学希望者にも大きな影響が出る可能性があります。

アメリカのニュースサイト「ポリティコ」は27日、ルビオ国務長官が世界各国のアメリカ大使館に対し、学生ビザ取得のための面接予約の新規受付を停止するよう指示したと伝えました。

国務省は「反ユダヤ主義」とみなす動きを取り締まるため、留学希望者のソーシャルメディアの投稿履歴などへの審査を拡大することを検討していて、新たな審査の方法などが決まるまで面接の新規予約受付を停止するということです。

アメリカ国務省 ブルース報道官
「我々は入国してくる人物を審査するプロセスを非常に重視していて、今後もそうするつもりだ」

国務省の報道官は報道が正しいかどうか答えませんでしたが、「学生であろうとなかろうと、入国してくる人物を見極めるために今後もあらゆる手段を用いていく」と強調しています。

この措置が実施されれば、日本でも学生ビザ取得のための面接の新規予約はできなくなるとみられます。日本の学生からも不安の声が聞かれました。

東京大学の大学院生
「(留学を)考えています、アメリカとかの方に。やはり法律はあちら(アメリカ)が専門なので。学びの機会が失われてしまうので、そういう意味では学生の知的な成長が妨げられてしまうので、学生としては厳しいかなと思います」
東京大学の大学生
「9月からイギリスに(留学に行く)。(留学を)考える時点で、トランプ政権になっていて、留学生にとってのやりやすさとかも考えて、アメリカはそんなに考えてない。どんどん大学としての力が弱まってしまうので、不利になってしまうだろうと思う」