多数決に委ねた田畑氏の処遇 反発も

田畑裕明 衆議院議員
「多大なご心配とご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫びを申し上げます」

田畑議員をめぐっては、2024年11月、党員262人の無断・架空登録問題が発覚。党費は親族が肩代わりし、亡くなってからは父親が引き継いだと述べ、自身の関与を否定しました。

5月20日に開かれた自民党富山市連の総務会。市連は田畑議員が一連の問題の説明責任を果たしていないなどとして、第1選挙区支部長に田畑議員を選任しないことを多数決で決定しました。

自民党富山市連 中川忠昭 支部長
「苦渋の選択です。反対者もおられましたが、結果を受けてですね、しっかり取り組んでいきたいと思っています」

決定を受けて田畑議員は「選挙区支部長の選任権限は党本部にある」として、コメントを差し控えるとしました。

25日の総会では田畑議員を支部長不選任とする決定が報告されましたが、一部の出席者から、「総務会での決め方に納得いかない」などとして、再度協議するよう求める声があがりました。

出席者
「現職の身分に関することを、本人が意欲を示している中で、その意見を封殺し、多数決で決めるなど、前代未聞でありまして、強く抗議を申し上げます」

出席者
「『時間がないから』ということでいろんな質問に答えられない中で採決が強行された」

自民党富山市連 鋪田博紀 総務会長
「改めて総会で動議を出して審議する事案ではないというふうに、私どもは考えております」

決定は変わらず、田畑議員を第1選挙区支部長に選任しないよう党本部に上申することが承認されました。