様々な分野で社会に貢献した人に贈られる秋の褒章の受章者が発表されました。

今年の秋の褒章には岡山県在住で9人、香川県在住では9人と1つの団体が選ばれました。


このうち、岡山大学の馬建鋒教授(59)は紫綬褒章を受章しました。2005年から教授を務める岡山大学資源植物科学研究所で植物の成長に必要な栄養素を運ぶメカニズムや生育環境などを研究し、食の安全につながる成果をあげています。

(紫綬褒章 岡山大学 馬 建鋒 教授)
「評価されたところは作物の生死にかかわる栄養素の輸送に関して分子機構を明らかにしたことですね。今後は作物の生産性あるいは安全性に役立つことと思います。より良い作物の作出生産あるいは安全な作物の作出に貢献していきたいと思います」


高松市の染物職人、大川原靜雄さん(88)は黄綬褒章に選ばました。(※靜の左は青)大川原さんは江戸時代から伝わる「讃岐のり染め」の第一人者として、技術を伝承してきました。


アメリカで指導するなど海外での活動にも取り組みます。今、讃岐の獅子舞に欠かせない伝統的な図柄の油単(ゆたん)を手がけています。

(黄綬褒章 大川原靜雄さん)
「神さんの図柄は、古いのは古いので、それを再現してくれと言ってくるから、平和的でいかにみなさんが憧れてくれるかと、そういうテーマの図柄をこれから考えたらまだまだ続くんじゃないかと思う」