イスラエルがパレスチナ自治区ガザで支援物資の搬入を一部再開したことについて、国連のグテーレス事務総長は行われている支援は「ごくわずかだ」として、支援の拡大を訴えました。

グテーレス国連事務総長
「多くの支援が必要にもかかわらず、届けられた物資はティースプーン1杯分に過ぎない」

国連のグテーレス事務総長は23日、ガザへの支援物資の搬入について、イスラエルが承認した支援はごくわずかで、ガザ北部には物資が全く届いていないと述べました。

グテーレス事務総長は、現在もイスラエルが燃料や浄水器などの生活必需品の搬入を認めていないことなどに触れ、「支援が行き届かなければより多くの人々が命を落とし、影響は甚大なものになる」として、イスラエルに対して、物資の搬入を拡大するよう求めました。

イスラエルはハマスに対する人質解放の圧力を強めるためとして、3月からガザへの物資搬入を阻止。その後、国際社会からの圧力を受け、今月20日以降、およそ2か月半ぶりに「最低限の量に限る」として搬入を再開していました。