イランの核開発をめぐり、アメリカとイランの5回目の高官協議が行われましたが、決定的な進展はみられず、今後も協議を継続していくことで合意しました。

イタリアの首都ローマでは23日、アメリカ・トランプ政権のウィットコフ中東担当特使とイランのアラグチ外相がイランの核開発をめぐる協議に臨みました。高官級の協議は今回が5回目となります。

協議後、アラグチ氏は「協議は複雑さを増しており、さらなる話し合いが必要だ」と強調しました。

仲介役を務めるオマーンの外相も、「一定の進展はみられたものの、決定的なものではない」と明らかにし、依然として双方の主張に隔たりがあるとの認識を示しました。

また、AP通信はアメリカ政府高官の話として、今後も協議を継続していくことで合意したと報じています。

イランの核開発をめぐっては、アメリカがウラン濃縮の完全停止を求める一方で、イランは平和利用を目的としたウラン濃縮の継続は譲れないとの立場を繰り返し示すなど溝があり、今後、妥協点を見いだせるかが焦点です。