おととし夏の大雨による被害で運休が続くJR美祢線について、沿線自治体やJRが出席する会議が22日開かれ、JR側は「BRT方式」について、最も適切と見解を示しました。来月にも復旧の方向性について、意見をまとめる方針です。
JR美祢線利用促進協議会の総会で話し合われました。JR側は、専用道を設けるなどしてバスを使った輸送を行う、「BRT方式」について計画の自由度や接続などの利便性から最も適切との見解を示しました。
JR西日本広 岡研二広島支社長
「BRTでの復旧ということによって広域の交通ネットワークの利便性と公共交通と市の持続可能性を高めることが適当ではないかと」
JRが費用を負担し、元どおりの鉄道の形で復旧することが原則とする自治体側と鉄道での復旧には時間も費用もかかるうえ、復旧後の運行維持も難しいとするJR側の意見は、平行線となっていました。会議では復旧方法の洗い出しや、住民アンケートなど調査・検討の最終報告が行われました。
JR美祢線利用促進協議会会長・篠田洋司美祢市長
「この利用促進協議会のなかで、いったんは美祢線の復旧をどういうモードでやるかという決定をさせて頂く必要があろうかと思います」
最終報告を検討した上で、来月をめどに開かれる次回の会議で方向性をまとめる方針です。