全国的にも感染が広がっている「伝染性紅斑」、通称リンゴ病。特別な治療法はなく対症療法のみです。ワクチンや薬もありません。ただ、一度感染すると免疫が出来るため、基本的に2回はかかりません。

”リンゴ病”症状は

厚生労働省によると、感染後、10日から20日の潜伏期間があったのち、微熱やかぜの症状などがみられます。

その後、両頬に蝶の羽のような赤い発しんが現れます。

続いて、体や手・足に網目状やレース状の発しんが広がります。

これらの発しんは通常1週間程度で消えるということですが、中には長引いたり、一度消えた発しんが短期間のうちに再び出現したりすることもあるということです。

発しん出る前にウイルスを排出 妊婦は注意が必要

ほとんどは合併症を起こすことなく自然に回復しますが、怖いのが、感染を広めてしまうことです。

実はこのウイルス、かぜのような症状が出ているときに最もウイルス量を排出していて、発しんが出たときには、ウイルスはほとんど無くなっているということなのです。

つまり、リンゴ病と分からないうちに、感染を広めてしまうことがあるのです。

感染して特に危険なのは、妊娠中の女性。胎児にも感染し、流産につながるおそれもあるのです。

注意点などを医師に聞きました。