「省エネルック」は1978年の第2次石油危機(オイルショック)を受け、大平正芳内閣が提唱した省エネ対策の服装で、当時政府がPRしましたが定着には至りませんでした。
その後、羽田孜元総理が着用したことで注目されたため、多くの人が羽田元総理の姿と結びつけて記憶しているのではないでしょうか。

(アーカイブマネジメント部 森 菜採)

省エネルックの始まり

1979年(昭和54年)。オイルショックを受け、政府は石油節約の国民運動を推進します。

その一環として、総理官邸で田中元官房長官と江崎元通産大臣による異例の省エネルックファッションショーが開催されました。

大平総理(当時)も省エネルックをお披露目。

こちらは初の日本開催となるG7サミットを間近に控えた外務省。第2次石油危機への対応が議題とあって働く職員も省エネルックを取り入れ、これは当時としてはかなり軽装で画期的な試みでした。