政府は、今年12月から来年3月まで、企業や家庭に節電を要請すると発表しました。冬場の要請は7年ぶりとなります。家庭での節電のポイントを、家電のプロに聞きました。
■最大5000円相当のポイントがもらえる!国の「節電プログラム」
今、電気代を節減すると、家庭にポイントがもらえるキャンペーンを行っています。それが国の「節電プログラム」。申込期限は12月31日までで、
▼電力会社に参加を申し込むだけで2000円相当のポイントがもらえる
▼電力の使用量を、前年の同じ月に比べて3%以上減らすことができれば月1000円相当のポイントがもらえる(12月~来年3月の間で最大3か月分)
2つ合わせると最大で5000円相当のポイントがもらえます。
■3%の節電って、何をすればいいの?
「3%の節電」とは、どのようなことをどのくらいすればいいのでしょうか?
家電ライターの藤山哲人氏に聞きました。
例えば3人世帯の戸建て住宅だと、1か月の平均使用量は530kWhですが、3%減らすとなると、15.9kWhの節電が必要になります。
▼テレビ画面の明るさを調整「最大(100)」→「中間(50)」
月間節電電力:2.26kWh(約70円節約)
▼冷蔵庫の冷却の強さを調節「強」→「中」※気温22℃
月間節電電力:5.14kWh(約159円節約)
▼照明を交換「蛍光灯式(20W×4本)」→「LED式8畳用」※1日6時間使用
月間節電電力:5.6kWh(約174円節約)
▼暖房便座のふたを閉める
月間節電電力:5.82kWh(約180円節約)
▼エアコンの温度を1℃下げる「21℃」→「20℃」※外気6℃(9時間使用)
月間節電電力:8.85kWh(約274円節約)
▼エアコンのフィルターを月に1~2回清掃
月間節電電力:5.3kWh(約164円節約)
3人世帯で15.9kWhの節電をしたい場合、例えばテレビの画面をちょっと暗くして、便座のふたを閉めて、エアコンを1℃下げると、合計で16.93kWhとなります。
コメンテーター 高橋ユウ:
フィルターを月に1、2回清掃というのは…。1年に1回すらちょっとサボっちゃうタイプなので、結構大変ですよね。
でもポイントがもらえて、さらに電気代が安くなると考えたら、イベントとして家族で頑張ってみようっていうのもありかな。便座の蓋を閉めるとかだったら、できます。できることからコツコツと、が大事ですよね。
(ひるおび 2022年11月1日放送より)