福岡県筑紫野市で男子児童4人が軽乗用車にはねられた事故で、事故が起きた現場は、福岡県などの調査で「危険な通学路」に指定されていました。
知事は、危険だと認識していたものの、「線路や店舗があるため歩道の設置などは難しく、カラー舗装の安全対策をとっていた」と話しています。
この踏切周辺では、この5年間に4件に人身事故が起きています。
危険な通学路「歩道設置できず」
この事故は19日午後、筑紫野市針摺西の交差点で9歳の男子児童4人が軽乗用車にはねられ、男子児童1人と運転していた74歳の女性が骨を折る重傷を負ったものです。
事故が起きた現場は踏切が近く渋滞が発生しやすいことから福岡県や筑紫野市などが「危険な通学路」に指定していました。
警察によると、現場の踏切から半径30メートルの場所では、この5年間に4件の人身事故が起きています。
県は対策として2022年に路側帯のカラー舗装を行っていましたが、19日、小学生4人がはねられる事故が発生しました。
危険と認識しながらも歩道が設置されていなかったことについて、福岡県の服部知事は20日、「線路や店舗があるため設置が難しくカラー舗装をしていた」と説明し、今後、筑紫野市が安全対策を検討してほしい」などと述べました。
福岡県の服部知事「事故が起きた場所は県などの調査で通学路上「危険箇所」となっていました。線路や店舗があるため歩道の設置などは難しく、カラー舗装の安全対策をとっていました。筑紫野市では安全推進会議を設けているので、安全対策について検討してもらいたい」