アメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領が電話で会談し、プーチン大統領は「将来の平和条約に関する覚書をウクライナ側に提案する用意がある」と表明しました。

プーチン大統領は19日、トランプ大統領と2時間以上にわたって電話会談したことを明らかにし、「非常に有意義だった」と述べました。

ロシア プーチン大統領
「ロシアは将来の平和条約に関する覚書について、ウクライナ側に提案し、協力する用意がある」

プーチン氏は、「ロシアは将来の平和条約に関する覚書をウクライナ側とともに作成する用意がある」と表明し、これについて「トランプ大統領と合意した」と説明しています。

また、停戦を求めるトランプ氏に対し、プーチン氏は「ロシアも平和的解決を求めているが、最も効果的な方法を決める必要がある」と伝えたとしていて、即時の停戦には応じない姿勢を改めて示したとみられます。

アメリカ トランプ大統領
「プーチン大統領と2時間半会談し、進展があったと考えている」

一方、トランプ大統領はプーチン氏との会談で「進展があった」と話しました。

SNSへの投稿では、ロシアとウクライナが「停戦、そして戦闘終結に向けた交渉を直ちに始める」としたうえで、「停戦や戦闘終結の条件については当事者同士で交渉する」と説明しています。

また、トランプ氏はプーチン氏との会談内容について、ウクライナのゼレンスキー大統領らに伝えたとしたほか、バチカンがロシアとウクライナの協議の場を提供することに「強い関心を示している」とも表明しました。