北朝鮮の空軍部隊が金正恩総書記の指導の下、敵の無人機による攻撃などに対応する訓練を行いました。レーダーなどで無人機を探知する“電子部隊”などの強化が目的だとしています。

17日付けの朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」は、金総書記が15日に空軍の部隊を訪れ、敵の巡航ミサイルや自爆型無人機を探知・追跡し、撃墜する訓練などを視察したと写真付きで伝えました。写真には、戦闘機が標的に向けてミサイルを発射したりヘリコプターが無人機を攻撃したりする様子がうつしだされています。

今回の訓練はレーダーといった電子的な手段で無人機を無力化することなどを目的に行われ、視察した金総書記は「現代空中戦闘法に熟練させる上で非常に有益な訓練」だと強調し、満足の意を表したとしています。

韓国メディアは、ウクライナに侵攻するロシアへの派兵を通じて北朝鮮が無人機を多用した戦闘を経験したとみられ、その経験を実戦に取り込む狙いがあるとの見方を伝えています。