■セイコーゴールデングランプリ陸上2025東京 前日会見(17日、東京・国立競技場)

18日に開催される陸上のセイコーゴールデングランプリ前日会見が、開催地である東京・国立競技場で行われた。女子1500mと3000mに出場する日本記録保持者の田中希実(25、New Balance)は「1500mでしっかり勝負に絡めることが目標。しっかり勝負をするっていう中身にこだわったレースができたら」と語った。

日本女子中距離のエース・田中は今大会で異例とも言える挑戦をする。まず午前11時30分にスタート予定の3000mにペースメーカーとして出場。その1時間40分後の午後1時10分に行われる1500mには、選手として出場する。

昨年の大会でオーストラリアの選手が1500mを走った後に3000mでペースメーカーをしたのを見た田中。「スタミナ系のことも入れていくことが、これから世界で戦う上で必要な力になってくる」と痛感し、「自分自身も勝負をするっていう気持ちがやっぱり大事だと思った」と、挑戦の理由を明かした。

田中の1500mの今季ベストタイムは4分05秒44。同種目には、高校生のドルーリー 朱瑛里(17、津山高校)も出場するなど、注目が集まる。