石川県白山市美川地区の伝統的な春祭り、「おかえり祭り」が17日から始まり、勇壮なラッパの音が街中に響き渡っています。
「おかえり祭り」は白山市美川地区の藤塚神社の春祭りとして、北前船で栄えた江戸時代中期から続いている伝統の祭りです。
祭りでは、17日の午前8時頃から旗手の合図とともにラッパ手が神輿を先導し、漆や蒔絵で彩られた13台の台車が町を練り歩きました。

今年は青年団の団長とラッパ長をそれぞれ初めて女性が務め、雨の降る中、祭りを盛り上げていました。
青年団団長の中谷仁美さんは「まさかこういう幹部までできるとは思わなかったので、これからもそういう文化が美川に続いていってほしいと思う」と話します。

またラッパ長の南佑羽さんは「(女性のラッパ長は)初めてなので、町の人からの期待もあると思う。それに応えられるように結果を出したい。」「天気が悪いが、18日も見に来てもらえたら嬉しい。」と話していました。

おかえり祭りは18日まで続き、18日夜には神輿がおかえり筋を通って神社に戻る「還幸祭」が行われます。